ノーザンダンサー系
父系のひとつで、ミスタープロスペクター系と並ぶ二大血統として世界の競走馬の血統勢力を二分しています(2017年現在)。
ノーザンダンサー
ノーザンダンサーは20世紀最大の大種牡馬と言われています。
馬体は小柄でしたが爆発的なスピードで短距離を得意としていました。
ニンジンスキー、リファール、ダンチヒ、ヌレイエフ、などの後継種牡馬も大成功を収めています。
イギリスで4回、北米で1回のリーディングサイヤーに輝いています。
ノーザンダンサー系の代表馬
ヴァイスリージェント
自身の成績は5戦2勝と大した成績ではなかったが、カナダで1979年から11年連続でリーディングサイヤーに輝いた大種牡馬です。
産駒はパワーとスピードの両方を兼ね備えているのが特徴となっています。
代表産駒のデピュティミニスターがアメリカでリーディングサイヤーになり、日本でもパークリージェントが活躍しました。
ニジンスキー
アイルランド、イギリス、フランスで13戦11勝。父のノーザンダンサーとは異なり大きな馬格でとても興奮しやすい性格だったようです。
種牡馬になってから送りだされた産駒は基本的には万能型が多かったようです。
日本ではマルゼンスキーが大成功し、娘のダンシングキイが歴史的名繁殖牝馬となりました。
リファール
アイルランド、イギリス、フランスで12戦6勝。母の父系統にスピードタイプが多く、基本的には中距離系が得意でした。
種牡馬になってからは80年代最強の馬といわれた、ダンシングブレーヴなど多くの一流馬を送り出しています。
日本でも有名なディープインパクト、ハーツクライ、バブルガムフェローなどは母系にリファールを持っています。
ノーザンテースト
フランス、イギリスで20戦5勝し、現役引退後は日本へ輸入され種牡馬として計10回のレーディングサイヤーに輝くなど大活躍しました。
産駒の特徴としては中長距離を得意とする馬が多く、サッカーボーイ、サクラバクシンオー、エアグルーヴ、ダイワスカーレットなど数多くの名馬を出しています。
ダンチヒ
北米で3戦全勝した強い馬ですが、怪我の不安から早々と引退しました。
アメリカでは1991年から3年連続でリーディングサイヤーとなり、ヨーロッパや日本でも活躍馬を出しています。
産駒の特徴としては、万能型が多くどんな馬場でも安定した走力を武器にしていました。
ヌレイエフ
アメリカで1978年に2歳セールで史上2番目、ノーザンダンサー産駒としては史上最高額の130万ドルで落札された優秀な馬です。
産駒の特徴としては中距離タイプが多かったようで、日本ではジャングルポケット、ゴールドアリュールの母父として有名です。