ヘイロー系
ヘイロー系は父系のひとつでアメリカ産のサラブレッド、ヘイロー(Halo)を祖とする系統で、ヘイルトゥリーズン系より枝分かれしたものです。
日本では産駒のサンデーサイレンスが有名なので、サンデーサイレンス系と呼ばれることもあります。
ヘイロー
日本で最も影響が強い血のサンデーサイレンスの父がヘイローです。
このヘイローを祖先に持つ馬は日本でいちばん大レースに強い血統と言われています。ヘイローはアメリカで31戦9勝、芝とダートの両方を得意とする馬で、83、89年には種牡馬としてリーディングサイヤーにも輝きました。
性格はとても凶暴だったといわれています。
Hail to Reason | Turn-to | Royal Cer |
Source Sucree | ||
Nothirdchance | Blue Swords | |
Galla Colors | ||
Cosmah | Cosmic Bomb | Pharamond |
Banish Fear | ||
Almahmoud | Mahmoud | |
Arbitrator |
ヘイロー系の代表馬
【サンデーサイレンス】
日本の競馬界においてこれほど革命を起こした馬は未だにいません。
全てのサイアーレコードを塗り変える勢いを見せ、他界した今でも強い影響力があります。
馬券選びで困ったらサンデーサイレンス系を購入しておけば間違いなしとも言われたこともあるほどの馬です。
【フジキセキ】
サンデーサイレンスの初年度産駒。性格はサンデーのように凶暴ではなくいたずら好きのやんちゃ坊主という感じだったようです。
新馬戦では出遅れながら最終的には8馬身差で勝利。
屈腱炎で引退するまでに4戦しか走りませんでしたが、どのレースも本気では走っていなかったようで、底知れない強さを隠していたといわれています。
【アグネスタキオン】
産まれた直後から牧場関係者の評価は高かったのだが、デビューは2歳の12月とやや遅め。2戦目でレコード勝ちするなど強さは本物でした。
引退後種牡馬になったアグネスタキオンは、初年度産駒から大活躍し、3年目には内国産種牡馬としては51年ぶりとなるリーディングサイアーを獲得。
2009年に急性心不全で突然死亡。種牡馬としても底を見せないまま去っていってしまいました。
【バブルガムフェロー】
父のサンデーサイレンスも母父のリファールも、気性の激しさで知られた馬でしたが、バブルガムフェロー自体は大人しい馬だったようで、中京のダート1700mが得意でした。
基本的には強い馬でしたが、大舞台ではいつも引き立て役にまわってしまう傾向があったようです。
【ダンスインザダーク】
父はサンデーサイレンス、母はダンシングキ、母父はニンジンスキーという良血馬。
1歳の時には既に評価も高く、武豊が自ら主戦騎手に立候補したという話もある。
初G1制覇を成し遂げた翌日に屈腱炎が判明し引退。種牡馬になってからは、G1馬を数多く出すなど成功をおさめている。
【マーベラスサンデー】
父はサンデーサイレンス、母はモミジダンサー。
牧場時代は貧弱な体つきで誰も買い手がつかなかったという。しかし、入厩するとその才能を開花させデビュー前から武豊が主戦に決まったほどです。
しかし、怪我も多く遅咲きの馬となってしまいましたが、怪我の休養明けのレースでは必ずといっていいほど快勝でした。
種牡馬になってからは毎年100頭は牝馬を集めるサンデーサイレンス後継種牡馬の中堅格として活躍。
【タイキシャトル】
非サンデー系でアイルランドで馴致を施され、日本に輸入されました。
ローカル芝1200mや1800mで威力を発揮。種牡馬としてはGⅠ馬二頭を含む、数多くの重賞勝ち馬を出して成功している。
13戦11勝2着1回で、海外含めてG1の5勝は凄まじい成績といえるでしょう。
【ジョリーズヘイロー(Jolie's Halo)】
非サンデー系。ヘイロー直仔。
常に一定の力を出すことができず、安定感に欠けていたが、ときよりスイッチが入ると猛烈な強さを見せるので、大穴候補の馬でした。
短距離のダートを得意として粘りが特徴。